オオムラサキの幼虫の飼育方法とは!特徴や飼育方法を紹介!!

2019年2月2日

オオムラサキの幼虫の飼育方法とは!特徴や飼育方法を紹介!!オオムラサキ幼虫

オオムラサキの幼虫は見た目も可愛いので捕まえてみたい、飼ってみたいと思う人も多いと思います。オオムラサキは準絶滅危惧種に指定されていますが、自宅で飼育することもできます。今回の記事では、オオムラサキの幼虫の特徴や飼育方法について紹介します。

 

 

オオムラサキは北海道から九州まで広く生息している蝶です。雑木林などを探して見ると結構見つけることができます。

 

オオムラサキは準絶滅危惧種に指定されていますがペットとして飼育することができます。飼育する場合はしっかりと飼育環境を整えて飼育するようにしましょう。

 

今回の記事ではオオムラサキの幼虫の特徴と飼育方法について紹介するので、オオムラサキの幼虫を飼ってみたいと思う人はぜひ読んでみてください。

 

 

オオムラサキについて

 

オオムラサキ

 

オオムラサキは見た目がとても美しい蝶です。

 

日本の国蝶として指定されているので、蝶の中でも格式が高く人気の高い種類です。体調が大きい蝶で、羽を日遂げると10cm以上まで成長する大型の種類です。

 

オオムラサキは青い綺麗な羽根が特徴的ですが、この綺麗な羽根の色はオスにしかなく、メスは地味な色をしています。

 

オオムラサキは日本では北海道から本州、四国、九州に広く生息しています。

 

国蝶なので、日本にしか生息していないイメージがあるかも知れませんが、日本以外にも中国、ベトナム、台湾、朝鮮半島に生息しています。

 

 

オオムラサキの生態について

 

 

オオムラサキの寿命は1年ほどです。ただ、成虫になってからの寿命は短く1ヶ月ほどしかありません。

 

この1ヶ月の間にオオムラサキは交尾をして8月ごろに産卵をします。オオムラサキはエノキに卵を産み付けます。

 

産み付けられた卵は1週間ほどで孵化をして脱皮を繰り返すごとに2齢、3齢と進んで行きます。

 

オオムラサキの幼虫はエノキの葉を食べながら成長して、4齢になって気温が下がってくるとエノキの枯葉にくっついて冬眠をします。

 

暖かくなる5月ごろまで冬眠をして、若芽は芽吹いてくると、またエノキに登って葉を食べ始めます。

 

4齢の間は木の幹や枯葉についていることが多いので体色は茶色くなっています。5齢になると体色が緑色に戻り、可愛らしい見た目になります。

 

6齢になると葉の裏にぶら下がり、蛹になる準備を始めます。2〜3日ほど動かなくなると脱皮を初めて蛹になります。

 

蛹になってから15日ぐらいすると背中から縦に割れて成虫が出てきます。羽化したばかりだと羽がしおれているので、ぶら下がって羽が伸びるのを待ちます。

 

成虫になったオオムラサキは樹液を吸っていることが多いです。クヌギやナラなどの樹液を吸ったり、腐った果実などを食べています。

 

オオムラサキは餌場でオスとメスが出会うと触覚を使って、お互いの性別を確かめながらお見合いをします。

 

お見合いがうまくいくと交尾をして、また、エノキの葉や幹に卵を産み付けます。産卵が終わると親の蝶は死んでしまいます。

 

 

 

オオムラサキの幼虫の飼育方法

オオムラサキ幼虫

 

飼育することもできますが、準絶滅危惧種に指定されているので、飼育する場合はしっかりと環境を整えて飼育するようにしましょう。

 

先ほども紹介しましたが、オオムラサキの幼虫はエノキの葉を食べて成長します。なので、オオムラサキの幼虫を飼育する場合はエノキの葉を枝ごと入れた環境で飼育する必要があります。

 

エノキの葉は水差しに入れていてもすぐに枯れてしまうので、安定的にエノキの葉が手に入らない場合は飼育は難しいので注意してください。

 

エノキの葉を与えて飼育するので、自宅近くにケヤキがないと飼育するのは大変です。餌を調達することができない場合は飼育は諦めておいた方がいいと思います。

 

 

 

オオムラサキの採取方法

 

 

オオムラサキを採取する場合は冬場に冬眠している幼虫を探す方法か春にエノキに登っている幼虫を探すのがいいと思います。

 

冬場はエノキの木の下の落ち葉にオオムラサキの幼虫が落ちていることが多いです。何枚も落ち葉をめくっているとオオムラサキの幼虫を見つけることができます。

 

オオムラサキ以外にもゴマダラチョウの幼虫も見つかります。見た目も似ているので間違えないようにしましょう。

 

春になって暖かくなってくると、オオムラサキの幼虫はエノキの木を登って葉を食べにきます。

 

登っているときは鳥に食べられないように、木の枝の下側を登っています。枝の分かれ目を探している木を登っている途中の幼虫を見つけることができます。

 

冬場の方が見つけやすいですが、冬場捕まえた幼虫を暖かい部屋で飼育すると温度の変化によって死んでしまうことがあります。

 

なので、冬場捕まえた幼虫はプラケースに入れで直射日光の当たらない場所で温度変化の少ない屋外で春先まで飼育する必要があります。

 

簡単に飼育したい場合は春先にケヤキの葉を食べているオオムラサキの幼虫を採取するのがいいと思います。

 

 

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