ハサミムシの特徴や生態・飼育方法を紹介!!

2019年2月10日

ハサミムシの特徴や生態・飼育方法を紹介!!ハサミムシは比較的見つける機会の多い昆虫です。自宅に侵入してくることもあり、見た目が気持ち悪い昆虫ですが、怖い昆虫ではありません。今回の記事ではハサミムシの特徴や生態について紹介します。

 

 

ハサミムシは全国的に生息している昆虫で、至るところに生息しているので、公園などを探せば簡単に見つけることができます。

 

民家の近くに生息していることも多く、自宅に侵入してくることもあります。見た目は少し気持ち悪いですが、サイズも小さくそれほど怖い昆虫ではありません。

 

今回の記事では、ハサミムシの特徴や生態について紹介するので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

 

ハサミムシの特徴

 

 

体長は成虫で2〜3cmほどと小さい昆虫です。

 

ハサミムシは名前の通りお尻に開閉することができる大きなハサミがついています。ハサミムシはこのハサミを使って天敵身を守ります。

 

体長が小さい昆虫なので、挟む力も弱いので、人が挟まれても少し痛いぐらいで大した影響はありません。

 

ハサミムシのハサミの形を見ることでオスとメスを見分けることができます。メスのハサミは比較的まっすぐ伸びてますが、オスのハサミは大きく湾曲しています。

 

 

ハサミムシの生態について

 

 

ハサミムシは夜行性の昆虫で昼間はブロックの隙間や朽木の下など物陰に隠れていることが多いです。

 

暖かくなる4月ぐらいから気温が下がってくる10月ぐらいまでハサミムシは活発に活動するので見つけやすいです。

 

公園や庭などでブロックをひっくり返して見るとハサミムシを見つけることができます。

 

ハサミムシは植物を食べることもありますが、昆虫を捕食して食べることが多い、肉食性の強い雑食です。

 

ハサミムシは害虫のように思われていますが、小型の昆虫を食べてくれるので、実際は益虫といっていいと思います。

 

 

 

ハサミムシには毒がある?

 

 

ハサミムシは少しサソリにも似ているので、毒がありそうですが、実際は毒はありません。

 

体も小さく挟む力も大したことがないので、見た目が気持ち悪い以外に特別な害はありません。

 

ただ、ハサミムシの体には細菌がついていることがあり、ハサミムシに挟まれると傷口から細菌が感染してしまうこともあるので、ハサミムシを触ったら一応手を洗っておきましょう。

 

 

ハサミムシは子育てをする

 

 

ハサミムシはムカデのように卵を産んだら幼虫が大きくなるまで世話をします。

 

ハサミムシのメスは卵を産むと卵の周りに体を丸めて卵を守ります。卵を守っている間も、卵にカビがつかないように卵を舐めたりして掃除をしています。

 

卵が孵化するまでの間、ハサミムシのメスは餌を食べずにずっと卵を守るとても優しいお母さんです。

 

その後、卵が孵化して幼虫が生まれても、幼虫のために餌を運んで子育てをします。ハサミムシのメスは幼虫が2回脱皮を終えるまで餌を与えて子育てをすると言われています。

 

 

ハサミムシの飼育方法

 

 

ハサミムシの餌となる昆虫を用意することができれば飼育することもできます。

 

ハサミムシを飼育する場合は小さい飼育ケースに土と落ち葉などを設置して軽く湿らせておきましょう。

水分は水滴から飲むことができるので、水入れは設置せず、ケースないが乾燥しすぎないとうに少し霧吹きで水をあげるようにしてください。

 

あとは小型の昆虫を入れておくと飼育することができます。小型の幼虫はコオロギの幼虫やレッドローチの幼虫などを入れておくのがいいと思います。

 

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